鶴の恩返し

昨日、知り合いの紹介でお芝居いやっている人の家に遊びに行った。

知り合い曰く。「あなたも歌で舞台に立ってる人、だから是非紹介したい人がいる」ってな感じで。

お決まりの自己紹介から始まり名詞交換。全員で6人位先客が。

お茶やらお菓子などを頂き和やかな雰囲気が漂ってきた瞬間!

「さっ、じゃ、始めましょっ」

っとなにやら本らしき物をその方が取り出した。

「げっ、ひょっとすると物売りか?」ヤバイ

と想ったらなんと台本である。

「あなたは誰がいい?」と言ういきなりの問いかけに、思わず

「せりふの少ない脇役でいいっす」と答えてしまった僕。



ああ、いったい何を考えているんだ俺は。

じゃ、と言うことで始まった。”夕鶴”

僕の役は惣ど。

つう(主人公の鶴)を助けた人のいい つうの旦那の連れ。一緒に行った知り合いは運ず。

二人ともその旦那をだまくらかし、つうに機をおらし銭儲けを企んでる悪い奴。


みんなうまい!

目をつむっていると情景が浮かんでくる。

その雰囲気に乗って台本を読んでいたら、自分がすっごいやな奴になっていた。

台本が全て読み終わった後、携帯で自分の顔を見たらやっぱりやな奴の顔。しか〜も!

2本も鼻毛も出てるで〜わないか!!

く〜っ!

 きっと惣ども鼻毛が出てたに違いない!絶対だ。


そそくさと鼻毛を押し込み、その後雑談の後、その家を後にした。

夕食がまだだったので、連れと屋台のさっぱりラ〜メンを食べさっぱりした顔に戻し
家に帰った。



お芝居って面白いんだなって感じたひと時だったな。

いろんな人になれるんだもの。

もしまた誘われたら是非また行こう。  でも、誘ってくれないかな?   寝よ。