京都の夜

金曜の夜、連れがライヴに出るてんで京都まで車を飛ばした。

元キャロルの内海さんのバックやってるのが、俺の連れ。

その日は、内海さんの後に傷だらけの天使とかで活躍してた井上さんがやる。

たまたまふざけて、リハ−サル最中に井上さんのオリジナルをやっていたら、本人が入ってきてしまった!

 やばい!

すかさず「おはようございま〜す」と深々と頭をさげた。

 その業界の内海さんたちの先輩ともあって、クライアント側もばつが悪い。

何かが落っこちるぞ-なんて思ってたら「おっ!俺の曲じゃん!それ今日やるの?」っと満面の笑み。

「は〜」っと胸をなでおろしそのまま、井上さんのリハにバトンを渡した。

ずっと座って聞いていた。

めちゃくちゃいい!

最初はアコ−スティックギタ−だけで・・・ポロリン


素朴だけどメロディ−吸い込まれる。

そうこうしてるうちにライヴに突入。途中からエレキギタ−に持ち替え、太陽にほえろのテ−マを。なぜかその時代にJUSTな俺らのハ−トに火が付く。

盛り上がるライヴがアンコ−ルにまで達した時、なんと井上さんが俺の名を呼んでくれた(涙)

傷だらけの天使の最終回、アキラが死んだシ−ンにかかる”ひとり”って曲を歌わせてくれた。

一生懸命に歌ったけどだいぶアレンジしちゃったかも。

井上さんが言ってくれた「歌ってくれてありがとう」だってよ-!


嬉しかったね〜おっかさん。

豚もおだてりゃ木に登るって、そん時の俺は磨り減ったひずめで木のてっぺんまで登ったような気がしたねえ。

あの手の人の言葉ちゅ-のは深いね。


彼の歌の中にはいろんな引き出しがあって、クラシックだったりジャズだったり。

なんせその引き出しも大きい。

曲を作る時に、たとえばこの曲をマ−ヴィンゲイにささげるつもりだとかイメ−ジングするらしい。

根っからのア−ティストだな〜なんて感じた。

今年65歳だなんて言ってたなあ。

俺もああ言う年の取り方をしたいもんだよ。

そう言う面では、うちのBOSSも似てるとこあるぞ。ん!ええぞ!


なんせすばらしい人だった。

ライヴ後、京都のうまいものをいただいてベロベロになってホテルに帰った。

傷口はもう多分大丈夫だっ!

と念じた。

俺の腹はそんなにやわじゃない!っとも念じた。だから大丈夫。


俺の中の京都の株が上がった。

二日酔いの次の日に食べたソバ屋の大盛り天丼定食も激うまかったな〜!

その後一日ずう〜と胸焼けしてたけど。

BIVA! 京都!