Lさんのライヴ
昨夜演劇仲間のHさんとzep名古屋にライヴを見に行った。
Lさんはjazz界のtopレベルの歌い手。
引きずるような色気のある歌声で観客を自分の世界にいざなうとこなんかはさすがに世界に通じるものを感じたね。
そのLさんのいとこが20年前に僕のやってた飲み屋で結婚式をあげた。
底抜けに明るい酒の好きな新婦。
旦那はfromメリケン、なぜかあの日のことを思い出してしまった。
確か日柄は仏滅、第二次世界大戦が始まった日。
ご両人曰く、最低から始めたい。とのこただった。
初めて結婚式を店でやるってんで下準備に力を入れたクス球にヴァ−ジンロ−ド。クス球の中には紙ふぶきと白い鳩が二匹。
店の中を教会風にレイアウトするなど用意はばっちり。
当日、陽気な新婦ってこともあって、30人くらいのはずがなんと100人を越える人数が来来。ライララライ
駐車場に人があふれるって感じになってしまった。
来客すべてが一度は店の中に入りたい人たちでごった返し、せっかくのヴァ−ジンロ−ドは田んぼのあぜ道状態。
指輪交換の時に新婦が駆け寄り僕の耳元で「指輪忘れちゃったんだわ誰かそれっぽいのもっとらんかな?」わやである。
何とか、現地調達の借り物エンゲ−ジリング。
神父は飲み屋で知り合った神父らしいひげの白人。完璧である。
ここまで来るとなぜか笑えてくる。
その頃の彼女は英語がまだ不慣れだったらしく神父らしき人の前で結婚の言葉を交わす際に「今なんて言った?」俺だって分からんちゅ-に!
みんなが笑った。
ケ−キ入刀ぐらいから来客者のテンションがあがって来た。
ビ−ルが出るわ出るわ。
そして迎えたクス球!
バ−ジンロ−ドはあぜ道だけどクス球こそは!と思いじっと見つめる。
その時ばかりはあれだけうるさかった皆が黙った。
二人はあぜ道を歩きクス球の紐に同時にてをかける。
そして二人は紐をひいた!
クス球が割れ紙ふぶきが舞ったと思った瞬間、飛び立つはずの鳩が二羽 ボトン!と音を立て落ちた。
皆があっけに取られた瞬間に来客者全員が大笑い!
結婚式というよりはバラエティ−ショウ。
酔っ払った客が鳩を捕まえようとするシ−ンやらビ−ルジョッキ片手にウエディングドレスの裾を真っ黒にし酔っ払った新婦が印象的だったな。
最後は新婦が僕に「今日はさ、みんなに好きなだけ飲ませたって」と言った瞬間バタ!彼女は倒れた。
で結婚式のお開きに。 式が終わった後はまるで第二次世界大戦の終戦。
おびただしい数のビ−ルカン。
店を元どうりに戻すのに丸二日かかった。
Lさんのライヴ最後のアンコ−ルでお茶目な姿を見た瞬間に思い出したことだった。「この人の親戚だよな」っと小声でつぶやきながら。